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慢性子宮内膜炎があると流産しやすい?予防する方法はある?

【慢性子宮内膜炎が流産の原因に?】着床しやすい子宮内環境を整える東洋医学と鍼灸


「妊娠しても育たない…」「体外受精を何度もしているのに結果が出ない…」
そんな悩みを抱えている方の中には、「慢性子宮内膜炎」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

この病気は、自覚症状が少ないにも関わらず、着床障害や反復流産、不妊の大きな原因となることがあります。
本記事では、慢性子宮内膜炎の医学的な概要から、東洋医学的な捉え方、そして鍼灸による具体的なサポート法まで、わかりやすく解説します。

■ 慢性子宮内膜炎とは?西洋医学の視点から見る子宮内の「見えない炎症」

慢性子宮内膜炎(Chronic Endometritis)は、子宮の内膜に持続的な炎症が起きている状態を指します。
急性の子宮内膜炎と違い、発熱や激しい痛みなどの症状がないことが多く、見逃されやすいのが特徴です。



■ 慢性子宮内膜炎の原因|なぜ子宮に炎症が起こるのか?

慢性子宮内膜炎(Chronic Endometritis)は、子宮内膜に炎症性の変化が持続して起きる状態を指します。
特に妊娠を望む女性にとっては、着床や妊娠継続を妨げる“隠れた原因”となるため、**その背景にある「原因」**を理解することがとても大切です。



【西洋医学的な原因】

慢性子宮内膜炎の多くは、細菌感染によって引き起こされます。
ただし、急性のように強い症状がないため、気づかないまま慢性化するケースが多く見られます。

主な感染源

  1. 腸内・膣内の常在菌の逆流感染
     - 大腸菌、腸球菌、ブドウ球菌などが膣・子宮口から子宮内膜へ移行し、炎症を引き起こします。
  2. 性感染症(STI)
     - 特にクラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどは、感染しても自覚症状が乏しいため、知らぬ間に子宮内膜まで感染が波及していることもあります。
  3. 人工流産や出産後の感染
     - 手術後に子宮内に器具を挿入することにより、外部から細菌が入り、感染することがあります。
  4. 体外受精や子宮内処置の繰り返し
     - 子宮鏡、胚移植カテーテルの挿入など、医療的な処置に伴うわずかな外傷や感染が慢性化することもあります。
  5. 子宮内避妊具(IUD)
     - 長期装着によって、慢性的な刺激や局所感染を起こすことがあります。

その他のリスク因子

  • 月経時の不衛生な環境(タンポンやナプキンの長時間使用など)
  • 免疫力の低下
  • 糖尿病や慢性疾患のある方(感染リスクが上がります)




【東洋医学的な原因】

東洋医学では、「子宮内膜炎」そのものを西洋医学のように細菌感染と断定するのではなく、身体全体のバランスの乱れが局所に現れた結果と捉えます。

東洋医学における主な原因分類

  1. 瘀血(おけつ)
     - 血の巡りが悪くなり、子宮内に“汚れた血”が滞留 → 炎症が起きやすくなる
     - 原因:過労、冷え、ストレス、出産や流産後の不養生など
  2. 湿熱(しつねつ)
     - 体内に余分な湿気と熱がたまり、それが下腹部にこもって炎症化
     - 原因:甘い物・脂っこい食事、胃腸虚弱、ストレス、過度の性交など
  3. 腎虚(じんきょ)
     - 生殖をつかさどる「腎」が弱っていて、子宮の防衛力が落ちている状態
     - 原因:加齢、生殖の酷使、慢性疲労、冷えなど
  4. 気虚(ききょ)
     - エネルギーが不足していて免疫力が弱く、感染をはね返せない体質
     - 原因:慢性的な疲労、胃腸虚弱、食事の偏りなど

これらの体質があると、細菌に感染しやすくなったり、感染が長引きやすくなると考えられます。




🔑 対策のポイント

  1. 西洋医学での検査と治療(CD138染色・抗生剤投与)
  2. 東洋医学による体質改善(鍼灸・漢方・生活養生)
  3. 清潔な生活習慣・冷え対策・ストレス管理
  4. 月経・婦人科トラブルを放置しない




■ 流産や着床障害との関連性

慢性子宮内膜炎があると、子宮内膜に炎症があることで、受精卵がうまく着床できない、着床しても育たないといった状態が起きやすくなります。

実際にこんなリスクが報告されています

  • 化学流産のリスク上昇
  • 反復流産(2回以上の連続流産)との関連
  • 着床障害による体外受精の成功率低下
  • 子宮内膜ポリープなどの合併症の増加

近年の研究では、慢性子宮内膜炎を治療することで妊娠率・出産率が改善するケースが報告されており、特に体外受精をしている方には積極的に検査が勧められています。




■ 東洋医学の視点から見た「慢性子宮内膜炎」

東洋医学では、子宮は「胞宮(ほうきゅう)」と呼ばれ、腎・肝・脾と密接な関係がある臓器とされています。
また、着床や妊娠維持は「気血(きけつ)」の巡りがスムーズであることが大前提です。

慢性子宮内膜炎のような状態は、以下のような体質の乱れと捉えられます。

よくみられる東洋医学的体質パターン

1.瘀血(おけつ)

  • 血の流れが悪く、子宮内に「古い血」や「炎症」が残っている状態
  • 月経痛が強い、経血に塊が多い、舌が紫がかっている など

2.湿熱(しつねつ)

  • 湿気と熱が体内にこもり、粘液や炎症を引き起こす
  • おりものが多くにおいがある、下腹部の重だるさ、吹き出物など

3.腎虚(じんきょ)

  • 妊娠力の源である「腎精(じんせい)」が不足し、生殖能力が低下している状態
  • 生理周期が乱れやすい、足腰のだるさ、冷え症、不妊傾向

このような体質がベースにあると、子宮内に炎症が起きやすく、治りにくい状態になってしまいます。




■ 鍼灸でできる慢性子宮内膜炎へのアプローチ

西洋医学では「抗生物質で炎症を抑える」のが主な治療ですが、東洋医学では体質を根本から改善することが目的です。

当サロンでは、以下のような鍼灸施術を通じて、慢性子宮内膜炎に対するケアを行っています。

鍼灸によるアプローチ

1.骨盤内の血流を改善

子宮周囲の血流を高めることで、子宮内膜の修復と再生を促進
瘀血体質の改善にもつながります。

2.自律神経・ホルモンバランスを整える

ストレスや疲労によって乱れたホルモン分泌を整え、排卵や子宮内膜の成長をサポートします。

3.体質別のオーダーメイド施術

体質(瘀血・湿熱・腎虚など)に応じて、ツボの選定・刺激量・お灸の有無などを細かく調整。

4.生活習慣・食養生の指導

施術だけでなく、食事・冷え対策・睡眠習慣のアドバイスも行い、再発を防ぎます。







■ 病院の治療と鍼灸は併用できる?

はい、併用は可能で、むしろおすすめです。

実際、体外受精などの高度生殖医療と併用して鍼灸を受けている方も多く、

  • 子宮内膜を育てる
  • 移植前後の着床をサポートする
  • 精神的ストレスを緩和する
    といった目的で活用されています。

鍼灸は副作用の少ない自然療法として、体にやさしい妊活サポートとして近年注目を集めています。


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慢性子宮内膜炎は予防することができるのでしょうか??


完全に防ぐことは難しい場合もありますが、以下のように西洋医学的な感染予防+東洋医学的な体質管理の両面からアプローチすることで、リスクを減らすことができるのではないかと考えています。

【1】感染経路を断つ|西洋医学的な基本対策

✅ 清潔な生活習慣を保つ

  • デリケートゾーンは石けんの使いすぎに注意(常在菌を洗い流しすぎない)
  • 生理中はこまめにナプキン・タンポンを交換
  • トイレ後は前から後ろへ拭く

✅ 性感染症の予防

  • 性交渉時のコンドームの使用
  • 不特定多数との性交渉は避ける
  • 性感染症の定期的な検査をパートナーと一緒に行う

✅ 医療処置後のアフターケア

  • 流産・出産後は産後の養生と感染予防をしっかり行う
  • IUD(子宮内避妊具)の長期使用は医師と相談し、定期的に検査を受ける



【2】炎症が起きにくい体づくり|東洋医学的予防法

東洋医学では、体内環境が整っていれば、炎症や感染が起きにくいと考えます。
以下のような生活習慣を心がけましょう。

✅ 冷えを防ぐ

  • 下半身(お腹・腰・足元)を冷やさない
  • 薄着や素足を避ける。夏でも腹巻・靴下などを活用
  • 冷たい飲食物の摂りすぎに注意(特に朝)

✅ ストレスケアで自律神経を整える

  • 深呼吸、軽い運動、睡眠の質を高める
  • スマホやPCの見過ぎによる「交感神経過多」に注意

✅ 食生活で湿熱や瘀血を防ぐ

  • 脂っこいもの・甘いもの・アルコールを控えめに
  • 体を温め、血の巡りを良くする食材(根菜・生姜・黒ごま・なつめ等)を取り入れる
  • 発酵食品(味噌・納豆・ぬか漬けなど)で腸内環境も整える



【3】鍼灸や整体による体質改善・免疫調整

当院でも、多くの妊活中のお客様が「子宮内環境のケア」として鍼灸を取り入れています。
予防の観点からも以下のような効果が期待できます。

  • 骨盤内の血流促進 → 子宮内膜の再生力向上
  • 免疫バランスの調整 → 炎症が起こりにくい体に
  • 自律神経の安定 → ホルモンバランスや月経周期を整える
  • 冷え体質や瘀血体質の改善 → 再発予防に◎

妊活中の方には、**生理周期に合わせた鍼灸ケア(月経期・卵胞期・排卵期・黄体期)**を提案しています。



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「妊娠力を高めるには、まず子宮内環境を整えること」

慢性子宮内膜炎は、見えないけれど確実に妊娠力を下げる要因のひとつです。
ただし、しっかりとした検査と治療、そして体質から整えるアプローチを組み合わせることで、改善は可能だと考えています。

もしあなたが、

  • なかなか妊娠しない
  • 着床しても育たない
  • 生理のトラブルが気になる
    というお悩みを抱えているなら、一度「子宮内環境」を整えることを考えてみてください。

当サロンでは、あなたの妊娠力を高めるための根本的なケアをご提供しています。
東洋医学と鍼灸の知恵を味方につけて、もう一度前を向いて妊活に取り組んでみませんか?


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