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橋本病と妊娠の関係|見落とされがちなリスクと妊活での注意点

妊活中の女性にとって、ホルモンバランスは妊娠の成否を大きく左右する重要な要素です。なかでも、甲状腺機能の異常は排卵、着床、妊娠維持、胎児発育にまで広く関与しており、特に「橋本病(慢性甲状腺炎)」は、妊娠しにくさや流産リスクと深い関係があります。

この記事では、見逃されやすい橋本病の症状や、妊活・不妊治療中にチェックすべきポイント、そして東洋医学的な視点からのアプローチについて詳しく解説していきます。



1. 橋本病とは?|女性に多い自己免疫性疾患

橋本病(慢性甲状腺炎)は、自己免疫の異常により、自らの免疫が甲状腺を攻撃・破壊してしまう疾患です。多くは30代後半~50代の女性に発症し、甲状腺ホルモンの分泌が低下していきます(甲状腺機能低下症)。

橋本病の主な特徴

  • 原因:抗TPO抗体、抗Tg抗体などの自己抗体による慢性炎症
  • 症状:疲労感、冷え、浮腫、便秘、無気力、月経異常 など
  • 病態:進行すると甲状腺ホルモンが不足し、代謝が低下


橋本病の発症メカニズム(医学的解説)

  • **抗TPO抗体(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)抗Tg抗体(抗サイログロブリン抗体)**が自己免疫反応を引き起こし、慢性的なリンパ球浸潤が起こります。
  • 結果として甲状腺細胞が破壊され、T4、T3の産生が低下 → 代償的にTSHが上昇。
  • 初期は「潜在性(subclinical)機能低下症」と呼ばれることも多く、症状が乏しいため妊活中に見逃されがちです。


2. 妊活中における橋本病のリスク

橋本病による甲状腺機能低下は、生殖機能全体に影響を及ぼします。特に以下のようなリスクが指摘されています。

① 無排卵・月経不順

TSHの上昇によって、視床下部-下垂体-卵巣軸に影響が及び、GnRH分泌リズムの乱れ→排卵障害へとつながります。

② 着床率低下・子宮内膜の不整備

甲状腺ホルモンは子宮内膜の**血流・厚み・受容性(receptivity)**にも関与します。ホルモンが不足すると、着床の成立が難しくなります。

③ 流産リスクの上昇

  • 抗TPO抗体陽性女性は、抗体陰性女性に比べて流産率が2〜4倍高くなることが研究で示されています。
  • 特にTSHが2.5 μIU/mLを超える場合、妊娠初期流産のリスクが高まるため、妊娠前からの調整が必須です。

【参考】Negro R et al. Thyroid autoimmunity and the risk of miscarriage. J Clin Endocrinol Metab. 2011.


3.妊活中に行うべき検査と数値の目安



4. 橋本病に対する西洋医学的な対策

レボチロキシン(チラーヂンS)の補充療法

  • 不足する甲状腺ホルモンを適正量補充することで、代謝バランスや生殖機能を正常化。
  • 妊娠希望の段階で、TSHを2.5未満に調整しておくことが重要。
  • 妊娠が成立したら、甲状腺ホルモン需要が増すため、用量の再評価が必要。

妊娠中の定期的なモニタリング

  • 妊娠初期~中期~後期と、3回以上の甲状腺ホルモン検査が推奨されます。
  • TRAb(TSHレセプター抗体)が陽性であれば、胎児への影響(胎児甲状腺機能亢進症)に注意が必要です。



5. 東洋医学からみた橋本病と妊活|体質別の考察

東洋医学では、橋本病を単なる「甲状腺の異常」のみとは捉えず、**体質全体の乱れ(気血水のバランス、臓腑の失調)**と結びつけて理解します。


鍼灸によるアプローチ

  • 腎兪・関元・太谿・足三里などを用いて、腎の補益や代謝促進を図る
  • 免疫バランスや自律神経に関与する経絡を整え、自己免疫の暴走を鎮静化
  • 月経周期に合わせた施術計画を立てることで、排卵誘発や着床促進の効果も期待できる




6. よくある質問(Q&A)

Q1. 抗体陽性でもTSHが正常なら妊娠に問題ない?
→ **いいえ。**抗体が陽性の場合、甲状腺ホルモンが正常でも、流産リスクは上がることが報告されています。潜在的な炎症が子宮内環境に影響するため、補充療法や経過観察が必要です。

Q2. 妊娠中に甲状腺ホルモンの値が悪化したら?
→ ホルモンの需要は妊娠初期に急増するため、月1回の検査・用量調整が必要です。放置すれば流産・早産・胎児発育遅延のリスクが増大します。

Q3. 鍼灸だけで甲状腺機能は改善できる?
→ 軽度の自律神経失調や冷えが原因なら、改善することがあります。ただし、明らかな甲状腺機能低下症では、補充療法との併用が前提となります。



橋本病は、妊娠の成立・維持において見過ごせない疾患です。
抗体が陽性なだけでも、妊娠にリスクが生じることを多くの女性が知らずにいます。

妊活中の方は、以下の点をぜひ実践してください:

  • ✅ TSH・FT4・抗体の早期スクリーニング
  • ✅ 必要に応じたホルモン補充と定期的なフォローアップ
  • ✅ 鍼灸による体質改善と子宮・卵巣の血流調整
  • ✅ 東洋医学的視点から「自分の体質」を知ること

橋本病があっても、正しい知識とケアがあれば健康な妊娠・出産は十分可能です。



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